硬水による毛髪のゴワつきはどうすれば良いのか?

硬水について:

水中にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが多く含まれている水です。

日本の軟水が硬度50〜60に対して 硬度の高いドイツですと300になります。

特徴: 洗剤などの界面活性剤と反応して泡立ちにくく洗剤の使用量が多くなることがあります。

硬水で髪がごわつく主な理由:

水中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルイオンが、髪の毛に残留し、髪の自然な柔軟性を損なうからです。ミネラルとは生体を構成する主要な4元素である酸素、炭素、水素、窒素以外のものの総称です。硬水の水道水で主に影響するのがカルシウム、マグネシウムです。これらのミネラルは次のような影響を及ぼします:

ミネラルの影響

  • 髪の表面に膜を形成:カルシウムやマグネシウムが髪の毛に付着して膜を形成すると、髪は硬く、ごわごわと感じられます。この膜は、髪の毛が互いに滑りやすくなるのを妨げ、絡みやすくなります。
  • 水に溶けたカルシウムやマグネシウムはイオン化しプラスイオンになります。汚れや脂質と共にダメージした髪に吸着残留します。水溶性でないため一般の方法で除去が難しい。
  • 洗剤などの洗浄効果を減力させます。
  • シャンプーの泡立ちを悪くさせます。
  • マグネシウムとカルシウムは➕2価の陽イオンなため汚れ同士をくっつけてさらにダメージした髪に吸着させる効果があります。それによりハリのない重めのごわついた質感が生まれます。
  • 自然な油分のバランスの妨害:髪と頭皮の自然な油分のバランスを妨害し、髪の乾燥や頭皮の問題を引き起こす可能性があります。髪が適切に保湿されなくなると、柔軟性が失われ、扱いにくくなります。軟水の地域の方が硬水の地域にいるとシャワーの硬水の影響で比較的しっかりした髪に見えても触ると髪にハリコシが無く細い毛髪に感じたり、くせ毛のような動きが出はじめたりします。

シャンプーとの反応

  • 洗浄力の低下:硬水はシャンプーやコンディショナー、トリートメントの効果を低下させることがあります。これは、洗剤成分がミネラルイオンと反応して、効果的に泡立たなくなるためです。その結果、髪を十分に洗浄できず、残留物が髪に蓄積しやすくなります。よってゴワつきます。

解決策

  • 専用のヘアケア製品の使用:硬水での洗髪には、硬水用に設計されたシャンプーや、ミネラル除去シャンプーの使用が効果的です。これらは、髪からミネラルの蓄積を取り除き、柔軟性を回復させるのに役立ちます。
  • 水質の改善:家庭内で水軟化システムを導入することもポピュラーですが。一般家庭では現実的ではない規模のシステムになってしまいます。水道水中のカルシウムやマグネシウムの濃度を下げることが必要となりますが、しかし安価な商品では全く効果がありません。そのため現実的ではありません。

簡単で最速な解決策

1番簡単でベストの方法はPHを下げる毛髪操作です。酸性水もしくは酸性リンスなどを使用する事が最適でしょう。